天然住宅 x ハニ カンタ

天然住宅で生まれ変わる、築30年の家、改修プロジェクト

セルロースファイバーって? ーわが家の断熱材は新聞紙♬

2019年も早三週間経ちますが、皆様、今年も宜しくお願い致します。

 

現場の工事に追いつこうと、いくつか書いたブログを

うっかり保存しないまま終了したところ、

全部消えてしまい💦💦

ちょっとがっかりしていた新年早々。

 

気を取り直して、改めて挑戦!💪

 

再度2019年のスタートを切りたいと思います㊗️

 

前回、

電気関係の位置などを確認しました。

今回は、いよいよ

 紙なのに、何故水に濡れても大丈夫なの?

でご紹介した『新聞紙と麻の断熱材』のお話です。

  

さて、早速ですが、作業中の株式会社マツナガの武田さんと工藤さんをご紹介します。

 

12月のクリスマス直前。

あいかわらず、外はとても寒い一日。

f:id:iniche:20190121133347j:plain

 断熱材の吹き込み作業ということで、様子を見せていただきました。

 

とても寒い日、元々寒い家の中💦での作業でしたが、

こんなに素敵な笑顔😍で説明と記念撮影に応じていただき、

家も心も暖かくなる予感💓

 

ありがとうございます😍

 

まずはセルロースファイバーって?ということで、

それは新聞紙を細かい繊維状にした木質繊維。以上です。⇦わかりやすい!

 

さらに、麻とホウ酸も混ぜたものがマツナガさんの断熱材。詳しくはこちら→セルローズファイバーについて | 株式会社マツナガ

 

左)壁一面に張り巡らされたシートの中に吹き込まれる素材は予想に反して、細かく裁断された、色とりどりの新聞紙の紙吹雪ではなく、綿の様な状態。

  ↓ ↓ ↓ 

f:id:iniche:20190113163101j:plain

先に壁一面に貼っておいたシートの中に、この綿状のセルロースファイバーを、ホースで吹き込みます。 ↓ ↓ ↓

f:id:iniche:20190113163027j:plain

上下左右とシートの中を確認しながら隙間無くぎっしり吹き込んで行きます

 ↓ ↓ ↓

f:id:iniche:20190113163218j:plain

シートを剥がしてみせてくださったのですが、ぱらり、とも崩れ落ちてこないほどぎっしり!!そのため、時間が経っても沈下が起こらないそうです。

   ↓ ↓ ↓                   

f:id:iniche:20190113164635j:plain

 


f:id:iniche:20190113164728j:plainf:id:iniche:20190113164739j:plain

                           ↑ ↑ ↑                                                  ↑ ↑ ↑

まるで粘土細工中の様な密度。手で書き出さなければシートを外してもこぼれ落ちてきません。麻を混ぜ込む事で調湿、断熱効果の他、沈下を防ぐ効果もあるそうです。

 

そういえば、何年も着古した物でも麻の服は繊維がシャキッとしていますね。関係あるでしょうか😅

 

中にホウ酸も混ざっているそうですが、ホウ酸と言えばゴキブリ団子。人体には害はなく、ゴキブリなどがもしも食べると、はい、サヨウナラ♬ 

 

わが家には、ゴキブリを一匹発見する度、椅子に飛び乗って大声で私を呼びつける、身長180cmの息子がいるのですが。彼を喜ばせるには、これは充分な情報です。😎 

 

↓ ↓ 作業中は細かい繊維埃を吸わない様に、もちろん防塵マスク着用の工藤さん。

人体に害はないとはいえ、作業時に吸い込むと咳き込みますが、シートで覆った後は大丈夫です。

f:id:iniche:20190113163141j:plain

 

最後に、このセルロースファイバーの断熱材を、マツナガさんでは

住宅の解体時に回収して再利用されるそうです。

→リサイクルとリュース | 株式会社マツナガ

 

徹底した資源の活用法ですね。👏

 

製造エネルギーも他の断熱素材と比較してダントツに低い(同上HP)セルロースファイバーを利用する人がもっと増えれば、金額ももっと利用しやすくなって行くでしょう。

 

2日間で工事終了だそうですが、1日目で既に室内の音の響き方が変わっているのを感じました。

 

防音効果もばっちり、エアコンの効き目もとても良いことが期待出来ます。

 

電気を自給出来ればそれにこした事はありませんが、それが無理なら視点を変えて、今、この時代に出来る、地球にも人にも最善の方法を選択して生活したいですね。

 

2019年が皆さんにとって、ワクワク、素敵な一年になります様に。

 

どんな電気を使う? 電気配線とコンセントの確認

 

こんにちは。

 

先週は冷え込みが厳しく、色々なところから風が吹き込み

大工さんもさぞ寒かった事だと思います。

 

風も少し強かったので、屋根工事の方は大変そうでした、と、施工管理の大迫さん。

 

夏の暑いのも大変ですが、寒さの中底冷えする現場での作業も

本当に大変です。

 

毎日ありがとうございます。

 

そんな中、昨日は電気関係の確認がありました。

 

行程としては

壁の中に電気配線を隠してしまうため

断熱材を入れる前に配線の位置などの最終確認があるようです。

 

玄関から入って、どこの電気をどの位置でつけるか、

寝る時は階段の電気はどこで消す、

この部屋に入る時はどこにスイッチがあるとスムーズか、

など、実際に動きながら、ひとつづつ確認して行きます。

 

その時に、コンセントの位置の多少の変更などは可能です。

 

写真ではあまりわかりませんが、

既に大部分配線された、枠だけの家の中を見ていると、

ふと、 スパイダーマンが現れるのでは?

と思うほど、家の中って、こんなに電気の線が張り巡らされているのですね。

 

これを太陽光で自給した電気が通る配線だったら

最高だったのにな〜、と、今でも時々未練がましく考えます。

 

しかし、実際問題として、この敷地や家屋のサイズでは

設置スペースはとれなかったので、諦めた訳です。

 

これを私自身に納得させるのは、とても長い期間が必要でした。

なぜかというと、天然住宅さんでお願いしたかった二つ目の理由は

フグリッドして、電力を自給したかったからなのです。

 

でも、制限のある中で、優先すべき事を選んで行く事も人生には必要。

 

スペースが無いなら、消費電力が少なくなる家と電化製品を選ぶ、ということに視点を移し、電気はなるべく自然エネルギーを利用する会社と契約する事にしました。

 

 

f:id:iniche:20181221082927j:plain

コンセントの位置確認中。設計の布施さん、カンタさん、施工管理の大迫さん。

 

f:id:iniche:20181221082932j:plain

図面を見ながら細かく確認作業が行われます。その間も、大工さんは家の傾きなどの微調整を黙々と続けてくださっています。

 

さて、今回はコンセントの位置や数を確認したので、

次の行程は断熱材の吹き込み作業となります。

 

そうです。あの、水に濡れても大丈夫な新聞紙の断熱材です。

 

作業を見学させていただける事になったので、

その様子もまたupしますね。

 

この作業の見学、とってもワクワクなんです!!

 

*******************

余談ですが、私は写真の、大迫さんの足下にある立派な丸ノコ(というのでしょうか?)に目を奪われています(笑)。配線の説明時も、しばしばうっとり見つめていました。

これを使いこなせる様になりたかった、、、(笑)

 

何を隠そう、私の祖父は腕のいい(身内びいきの話です)船大工だったそうで。

工具を見るとワクワクする謎が解けた様な気がします。(笑

 

人生ワクワクだらけです。

マイクロプラスチックの事、ご存知で?

 

契約も終え、難しい工事も順調に進み始めた先日、

設計の布施さんとゆっくり食事をしながら

お話をうかがう機会がありました。

 

とても美味しい料理を堪能しつつ、

天然住宅の理念やこれからの住宅のあり方など、

希望溢れるお話を伺いましたよ。

 

たくさんの方に知っていただきたいな〜

と思う事がたくさんあり、その中でも

最も衝撃だった話題をシェアします。

 

多くのみなさん、きっとショックだと思うので😱

心の準備を!!

 

布施さんはこんな感じでゆったり微笑みながら

話してくださったのですが、、、

f:id:iniche:20181217134541j:plain

心の準備ができたらお話ししますよ😀

 

 

それは、

マイクロプラスチックの話題でした。

 

🐬*********🐬*********🐬*********🐬*********

 

最近国際的にも大きな問題となり、

欧米各国はストローやレジ袋、プラスティック製品を止めて

生分解性の高い素材に置き換えて行くという話を

ニュースなどでご覧になった方も多いかと思います。

 

そんな中、話題に上ったのは、

アクリルたわし

 

皆さんの家にも1つくらい、あるのでは?

 

油汚れも洗剤を使用せず洗い落とせる為

 

川や海を汚す洗剤を出来るだけ使わないで済む、という

優れもので、環境意識の高い方はせっせとアクリルたわしで

食器を洗っています。

 

それなのに!

 

あのアクリルたわしの『毛羽』がマイクロプラスチックとして

水処理場のフィルターも通過し、海を汚染している、というのです。

(もちろん、汚染源はアクリルたわしだけではありません)

 

海を汚さない様にせっせと取り組んでいた行動が

せっせと海を汚していたなんて!

 

が〜〜〜〜〜ン。😱

 

 

帰宅後早速、最近マイクロプラスチックの問題にも取り組んでいる

カンタさんにその話をしてみました。

 

「今日、布施さんから聞いたんだけど!!

アクリルたわしが

マイクロプラスチックになるんだって!!

知ってた知ってた?!

 

するとカンタさん、とっても申し訳なさそうな顔になり

 

「そうなんだよね〜〜〜

いつ言おうかな〜と思ってたんだよね〜

うち、食器洗う時にアクリルたわし使ってるからさ〜

なかなか言えなかったんだよね〜〜〜」

 

😱😱😱😱😱

もぉ〜〜〜〜〜〜〜

早く言ってよぉ〜〜〜〜〜〜

 

スポンジの方が圧倒的にマイクロプラスチックになる部分は少ないそうで、

おそらく、麻、綿などの素材で洗えば良いのかも?

更に、食洗機だと電気代、水道代も今は手洗いよりも消費量が少ないと聞きますし、

スポンジもいらないですね。

 

リフォームや新築の際には食洗機の検討は是非お勧めします。

 

天然住宅の皆さんに家の事を一緒に考えていただくと

こんな情報も盛りだくさんでとても勉強になります。

 

もちろん天然住宅仕様の家は本当にレベルが高く、

プラスティック製品は使わない。(基本的には)

仕様などについての詳細 ↓

https://tennen.org/column

 

 

かくして我が家の補充用に置いていたアクリルたわしはコースターに変身。

f:id:iniche:20181217134316j:plain

 

これまで「良い」とされていた物が

違う側面では「良くない」

となる事って、社会には多いです。

 

常に新しく、多様な角度から情報を得る姿勢は

今の社会生活に置いては欠かせないですね。

 

 

目指せ、プラスティック製品の無い家!

これはとても難しいですが、目指す先を考えるとワクワクしますね!!

 

 

マイクロプラスチック、その現状や対策、取り組みについて知りたい方は

こちらがわかりやすいです ↓↓

news.tbs.co.jp

 

更に専門的な読み物として

↓↓

natgeo.nikkeibp.co.jp

やっとスタート地点!? 工事の請負契約を結びました。

 

お待たせしました!!いよいよ契約です!!

 

この契約は、

 

「工事をお願いします」

「はいわかりました、工事を請け負いますよ」

という契約です。

 

天然住宅のみなさんに励まされながら

一つづつの項目を、カンタと共に取捨選択しつつ、

修正作業を続けた結果、ああでもない、こうでもない、

ここは必要だ、これは変えても良いよね、と、

確認した結果、

これで行きましょう!

と決定した内容に沿っていよいよ契約となった訳です。

 

最後はお風呂の鏡をこれに買えると¥5,000円の減額、、、

なんて、本当にこまかい数字の積み上げで。

 

反対に言えば、鏡が四角くても長方形でも良かった訳で、

なんだかグレードが高ければ使い勝手が良かったり、

品質が良い様に思ってしまい選んだものを

きちんとそれが必要なのか、どちらでも良いレベルなのかをチェックする作業でした。

 

より便利でより機能的(に思える)ものを見つけてしまうと

悲しいかな、ひとまずこっちを選んでおこう、と無意識に選択してしまった数々のもの。

 

一方、例えば、外壁は塗り直さないと、壁のヒビから雨がしみ込んで

木が腐ってきたりしたら、耐久性に関わる事で。(実際一部そうなっていた箇所も見つかりました。その話はまた後日)

 

千円単位の見直しをしていると、あまりにも全体の予算の一部過ぎて

気絶しそうになりますが、そう言う部分がさすが!のカンタさん、

意外と思われるかもしれませんが、自身のNGOとしての活動で培った、

無駄な事はきちんと精査して積み上げる作業に慣れています。

細かい作業を厭わず、こつこつと見直しを続けてくれました。

 

丼な私と違い、本当に頭が下がります💦💦ありがとう。

(たまにはブログも書いてね。)

 

 

この契約を終えた後、ようやく工事が開始されるのです。

 

減額内容の確認を終え、無事契約日を迎えました。

f:id:iniche:20181201214931j:plain

契約を終えホット一息。

素材工房の大迫さん(ちょっと目をつぶった写真でごめんなさい)

アンビエックスの設計の布施さん

そして、依頼主でNPO iPledge代表のカンタと私。

とても晴れやかな😀溢れる契約日和でした。

 

信頼関係は大切ですね。

これまでの打ち合わせが不信感一杯で進んでいたとすると、

こんな笑顔は出てこないですね、きっと。

天然住宅でお願いして本当によかった💓

と思えた瞬間です。

 

さて、契約を終え、やっとスタート地点に立ちました。

やっと装備を準備して、ストレッチを終え、

天気も確認し、山の麓に立てたばかり、というところでしょうか。

 

 え〜〜〜まだスタート地点????

私はもうすっかり終わった様な気分なのですが、、、😹

 

ここまで約7ヶ月、相談を始めてから既に約3〜4年が経ちました。

気長におつきあい頂き、本当にありがとうございます。

どこまでもワクワクは続きそうです✨ 

スリル満点の人生ゲーム

 

すっかりご無沙汰してしまいました。

 

前回のブログが約2ヶ月半前。

改修改修、って言ってたけど、結局やめちゃったのかな?

と思っていた方もいるかもしれませんね💦💦

 

覚悟はしていましたが、

家を改修するって、本当に大変です。

 

何が大変って、決断しなければいけない事が山ほどあるのです。

 

出来上がった時の楽しみはまだ見えない山頂。

今はそこに到達する迄の、険しい道のり、と思えば良いのかもしれません。

体力が必要ですね😹

 

以前、DIYでこの家のトイレと洗面スペースのペンキ塗りをしてみたのですが、

外壁を白一色でちょっと塗ってみる、と違い、

どんな色も、どのメーカーも選択可能、という、自由度が大きいと

その分迷います。

 

 この色が良いのかな?

 このペンキの素材、小さい息子の体に悪くないのかな?

 もっと明るくい方がいいかな?

 こっちの色のほうが落ち着くかな? 

 

なんて、ちっとも決められないのです。

 

さらに、塗るにはどの刷毛を選ぶか、ローラーがいいのか?

養生テープの幅は?etc.etc....

なんだかもう、楽しいけれど、決断する事が多くて塗り始める迄が大変でした。

こだわり過ぎかもしれませんが。

 

f:id:iniche:20181201211957j:plain

f:id:iniche:20181201211946j:plain

迷いに迷ったペンキ塗り

                  の、色づかい 

 

トイレと洗面スペースだけでこれですから、家中、丸ごと全部の様々な箇所を

決めるとなると、その迷いっぷりったら。

ご想像にお任せします。

 

しかも、今回は見える部分だけでなく、

 

• 壁の中の断熱材は何を選ぶか(紙なのに、何故水に濡れても大丈夫なの参照)

• 北極圏顔負けの寒い部屋。床下をどうする?

• 壁の塗り直しを止めれば、予算には近づけられるけれど、雨漏りを考えると、、、

 

 

この家をしっかり改修したい。

予算は決まっている。

家の状態はどれをとっても近いうちに改修が必要。

 

色々な解決策をご提案頂いても、決断をするのは私たち。

 

予算だけに視点を置くと、、、

見えない部分は見なかった事にすれば😅、

しばらくは幸せな天然住宅仕様の家に住めるはず。

 

将来的な事も見据えて考えると、、、

何年後かに修理するとなると、新たに足場をかけて結局今以上の出費につながる😨 、、、、

 

という訳で、さんざん議論した結果、多少オーバーしても今一緒にやるべきでは?

 

という結論に至りました。

 

さらに、築三十年で壁や天井を剥がして

補修や取り替え、補強が必要になる箇所も出てくる可能性があると教えていただきました。

 

ご提案頂いたアイディアから機能性、デザイン、好み、家の最も大切な構造の補強。

寒い、暑い、音が響く、などに対しても優先順位をつけて取捨選択しなければなりません。

 

 限りある予算に沿って、バランスを考え修正して行く作業。

これが一番大変なのだそうです。

 

確かに難易度はかなり高いです。

アルプス登山なみ、ですかね。

 

****   ****   ****   ****   ****

この作業、ワクワクしたり、諦める決断をしたり、

人生ゲームの様なスリルも味わう事ができました😅

 

おまけに、天然住宅の皆さんと意見を交わしたり、

励ましていただきながら、

結果的に自分自身や家族とも向き合う事となったのです。

  

このプロセスは、これからの人生を考える上でも大切な時間となりました。

 

 「予算」というのは自分の固定概念とも言い換える事が出来るかもしれません。

「予算」というフレームにあわせようとするあまり、

本当に大切な物まで切り捨てないように。

 

じわ〜ッと暖かい贈り物を受け取った様な気分です。

 

山頂目指し、またワクワクが一つ増えました😀

 

 

 

想いを丁寧に受け取ること

今日は写真から。

f:id:iniche:20180918145421j:plain

上の写真

左:営業の田中さん。いつもとびきりの笑顔で癒されます。

右:設計の布施さん。このクールな笑顔から溢れるアイディア。

 

写真は8月のある日の打ち合わせで。

天然住宅グループのミーティングルーム。

ここがそのままショールームとなっているため、色々と参考になります。

 

ミーティングでは色々なタイプの椅子に座る事も出来ます。じっくり座っているので体に合うものを探せます。

 

私も、一生ものの椅子としていつか自分用に!と思う椅子を決めました。ビールを控え、コツコツ貯金すればいつかはきっと!(笑)

f:id:iniche:20180919190814j:plain

すまうとさんの椅子。仕事時とリラックス時の使い分けがこれ一脚で出来る優れもの。背中の皮に包み込まれる様な快適さ。木の色も優しいカーブも美しく、姿勢が良くなりそうです。

f:id:iniche:20180919211616j:plain

2分割できるテーブルの話は別の機会に。(写真:田中竜二さん)

 ↑ 机の中央に置かれているのは、家の模型とキッチンの壁に使うタイル、そして、照明のスイッチ。

 

それぞれの場所に必要な物は膨大な商品の中から「天然住宅」としてOKな素材、デザインとして優れたもの、継承したい技術や環境への影響、素材への生産者の想い、住む人のイメージなどを吟味してご提案頂けます。

 

目には見えないけれど、生産者の想い、選択した理由などを伺うと、どの部分にも愛着が湧きますね。

 

***************************

そういえば、布施さんは既に、我が家に住んでいる様な感覚なんだそうです。

f:id:iniche:20180919211852j:plain

(写真:田中竜二さん)

そこ(布施さんの脳内の、我が家)に住んで、

 

電気のスイッチはどこが便利か?

こうすればここを収納に使える!

この隙間に掃除機収納出来る!

○○君(息子)が寝た時に天窓があると圧迫感がなくて気持ちいいかも♡

 

などなど、細かくシュミレーション。

 

イメージがまとまるまでの間、一体何泊されたのでしょう?

 

設計の方は住む人の気持ち、動線をここまで考えてご提案下さる訳で。

それはもう、この家を大事にしない訳、無いですよね。

打ち合わせの中でそんなお話が聞けるのも、天然住宅さんの特徴かもしれません。

 

***********************************************

何度か、いわゆる、建て売り住宅見学へ行った時の事です。

そこで、説明されるのはシステムキッチンなど、機能の説明ばかり。

このスイッチはなぜここに?何故この設備はここに配置?なんて質問しても、設計した方の想いを聞く機会はありませんでした。

設計した方はきっと何らかの想いでデザインしたはず。そんな想いを販売する方がきちんと伝えられないと、設計の方が気の毒だなと感じた事を思い出しました。

***********************

 

設計者(生産者)の想いを伝えて頂く

↓設計者(生産者)の想いを丁寧に受け取る

↓家(製品)に愛着が湧く

↓家(製品)をメンテナンスしながら大切に使う

↓長く使うため、産業廃棄物も減らせる

環境負荷が下がる

↓地球の寿命が延びる

↓私たちは嬉しい

↓地球も嬉しい

 

すごい!『想いを丁寧に受け取る事』は循環型社会そのものじゃないですか♡♡♡

天然住宅さんとなら、より取り組みやすいですね、きっと。

f:id:iniche:20180919212023j:plain

打ち合わせも楽しい時間。こんな雰囲気ですから楽しい家ができそうでしょ?笑)(写真:田中竜二さん)

 

またワクワクが一つ増えました😍

 

つづく

 

 

 

 

 

紙なのに、何故水に濡れても大丈夫なの?

 

このところ、「異常気象」が多いですね。

 

環境省のHPでこんな天気予報が見られます。

「2100年未来の天気予報」

この天気予報は気象庁のデータと、

現状を上回る温暖化対策を行わない場合に世界の平均気温が21世紀末最大で4.8℃上昇する、という気象庁のシナリオに基づいて作成されたそうです。

*******************************

温暖化対策と言えば、最初に思いつくのは消費電力を減らす事。

家自体が『夏涼しく冬暖かい』、という天然住宅なら、冷暖房の消費電力下げられそうです。

 

そして、消費電力を下げるのに不可欠なもの。それは、普段目にする事の無い断熱材。それが壁の中に隠れているのです。

f:id:iniche:20180915000202j:plainf:id:iniche:20180915000205j:plain

左:青春の傷跡をうまく隠した息子の部屋 右:何げなくタオルをあげてみるとそこには!息子は穴を隠したかったみたいですが、私は30年前の断熱材、というか、当時の壁の中を知る良い機会にになりました。👊

 

今回の改修で、我が家にぴったりな断熱材、と言えば、もちろん!天然住宅の羊毛ウール!!(リサイクルも含め)だと思っていました。🐑🐑🐑

 

ところが、ご提案いただいた素材はあの愛くるしい🐑さんの毛をお借りする断熱材ではなく、な、な、なんと!古紙!

 

羊じゃなく?紙?

そうなんです。新聞紙。それも”余った”古紙。

リサイクルウールも相当魅力的ですが、古紙が壁の中につまってる、なんて、渋すぎる!

 

それは、株式会社まつながさんの、セルロースファイバーという素材でした。

おまけに、麻の繊維を混ぜているそうです。

 

なんでも、施工して17年後に漏水した住宅で水浸しになった壁を開けたところ、沈下していなかったという強者!

 

「でも、新聞紙って、紙なのに、何故水に濡れても大丈夫なの?」 -by ハニ カンタ

 

確かに、、、、💦

紙なのに、何故?💦💦 

布施さんから詳細な説明を受けたにもかかわらず、なんだかそのストレート👊な質問にうまく答えられず、また布施さんに説明をお願いするはめに、、、

 

ただ、こうやって、新しい素材を調べ、良いと思った物をどんどん取り入れ、丁寧に説明して提示して下さる事で、消費者も新しい方法や概念を一緒に学ぶ事が出来ます。さすが、志の高いプロ集団ってこういう事だと感心しきり。

 

wikipediaによると、もともと、新聞用紙は丈夫で、水分を含んでも破れにくいそうです。

 

それに加えて、ぎっしり詰め込むそうなので、水が入り込む余地もないのかも?

 

調湿、防音、断熱など、効果は多岐にわたり、隣家と距離がとても近い私たちの家にはもちろん、都会の密集した家をこれからリフォームする方にはぴったりな素材!

 

しかも、万が一解体する時は、それをまた回収してリサイクル。

 

古紙とはいえ、最初の原料は木。

 

何度形が変わっても木が繰り返し活躍してくれるのは嬉しいし、わが家で読んだ新聞紙も含まれているかも、と考えると、とても楽しく最強な断熱材料をご提案いただき、感謝感謝。またワクワクが一つ増えました。

 

つづく