天然住宅 x ハニ カンタ

天然住宅で生まれ変わる、築30年の家、改修プロジェクト

紙なのに、何故水に濡れても大丈夫なの?

 

このところ、「異常気象」が多いですね。

 

環境省のHPでこんな天気予報が見られます。

「2100年未来の天気予報」

この天気予報は気象庁のデータと、

現状を上回る温暖化対策を行わない場合に世界の平均気温が21世紀末最大で4.8℃上昇する、という気象庁のシナリオに基づいて作成されたそうです。

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温暖化対策と言えば、最初に思いつくのは消費電力を減らす事。

家自体が『夏涼しく冬暖かい』、という天然住宅なら、冷暖房の消費電力下げられそうです。

 

そして、消費電力を下げるのに不可欠なもの。それは、普段目にする事の無い断熱材。それが壁の中に隠れているのです。

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左:青春の傷跡をうまく隠した息子の部屋 右:何げなくタオルをあげてみるとそこには!息子は穴を隠したかったみたいですが、私は30年前の断熱材、というか、当時の壁の中を知る良い機会にになりました。👊

 

今回の改修で、我が家にぴったりな断熱材、と言えば、もちろん!天然住宅の羊毛ウール!!(リサイクルも含め)だと思っていました。🐑🐑🐑

 

ところが、ご提案いただいた素材はあの愛くるしい🐑さんの毛をお借りする断熱材ではなく、な、な、なんと!古紙!

 

羊じゃなく?紙?

そうなんです。新聞紙。それも”余った”古紙。

リサイクルウールも相当魅力的ですが、古紙が壁の中につまってる、なんて、渋すぎる!

 

それは、株式会社まつながさんの、セルロースファイバーという素材でした。

おまけに、麻の繊維を混ぜているそうです。

 

なんでも、施工して17年後に漏水した住宅で水浸しになった壁を開けたところ、沈下していなかったという強者!

 

「でも、新聞紙って、紙なのに、何故水に濡れても大丈夫なの?」 -by ハニ カンタ

 

確かに、、、、💦

紙なのに、何故?💦💦 

布施さんから詳細な説明を受けたにもかかわらず、なんだかそのストレート👊な質問にうまく答えられず、また布施さんに説明をお願いするはめに、、、

 

ただ、こうやって、新しい素材を調べ、良いと思った物をどんどん取り入れ、丁寧に説明して提示して下さる事で、消費者も新しい方法や概念を一緒に学ぶ事が出来ます。さすが、志の高いプロ集団ってこういう事だと感心しきり。

 

wikipediaによると、もともと、新聞用紙は丈夫で、水分を含んでも破れにくいそうです。

 

それに加えて、ぎっしり詰め込むそうなので、水が入り込む余地もないのかも?

 

調湿、防音、断熱など、効果は多岐にわたり、隣家と距離がとても近い私たちの家にはもちろん、都会の密集した家をこれからリフォームする方にはぴったりな素材!

 

しかも、万が一解体する時は、それをまた回収してリサイクル。

 

古紙とはいえ、最初の原料は木。

 

何度形が変わっても木が繰り返し活躍してくれるのは嬉しいし、わが家で読んだ新聞紙も含まれているかも、と考えると、とても楽しく最強な断熱材料をご提案いただき、感謝感謝。またワクワクが一つ増えました。

 

つづく